近江屋 美術部

美術部で、まったりのんびり

学校の石膏美女

今日は学校の美術室にあった石膏像の補修

師曰く、誰が何時、なぜこうしたのか不明な一品。

顔に白い塗料が塗られています。おそらく汚れたから塗ったんじゃないかととのこと・・・しかし実際、ツヤありの白は不自然に反射するので陰影を捉えるのが難しくなります。別の可能性を考察すると、大理石のデッサン難易度にしたかった可能性もありますが仕上がりがかなりキツい感じなので、まずは剥がします。


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溶剤が母材に与えるダメージをチェックするためにパッチテスト後


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剥がしてみるとずいぶんな厚みで自動車ボディの塗膜くらい厚みがありました。

 

次は細部のへばりついた塗料を落として下地を作ったら塗装工程に入ります。


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サフェーサーがわりの一層目。

全体の肌を確認して、塗膜が落ち着いたら、下地をつくります。

物が石膏像なだけにへたに削ると、特に顔の顔の細部が変わると印象が変わるので、慎重に勧めていきます。


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